子供の頃、秋の運動会のお弁当の後、その年最初のみかんを食べる。みかんはいつも大量にどこからかやって来た。贅沢な話である。私の誕生日は祝日にあたりミカン狩りは毎年恒例の家族イベントであった。娘のお弁当のおかずがいつもより淋しい時はせめてもの償いに小さなみかんを一個付けたものである。敵もさるもの弁当箱にみかんが乗っかっていると、フタを開ける前に今日のおかずはショボいと分かったらしい。みかんを食べ過ぎると手足の裏が黄色くなる。娘の友達で、水泳でターンをする時一瞬見える足の裏がやけに黄色い子がいた。ミカン好きの勲章みたいなものらしい。かく言う私もみかんの果糖で冬は血糖値が上がる。今日も娘のところへ愛媛のみかんを送る。リクエスト通りちっこくて甘いのいっぱい送ります。